ハーブティーで人気!サマーセイボリーの効果・効能をご紹介
サマーセイボリーは地中海沿岸を原産とするシソ科キダチハッカ属の植物で、ハッカに似た香りが特徴です。日本ではキダチハッカと呼ばれます。サマーセイボリーは香味の柔らかさと豊かさでハーブとして高く評価されており、ハーブティーとして人気を集めています。また、消化促進作用があることでも注目されています。今回は、サマーセイボリーの香りの特徴と、ハーブティーについて紹介します。
2019年08月05日更新
記事の目次
[1]サマーセイボリーとは?
サマーセイボリー(学名:SaturejaMontana)は、地中海沿岸を原産とする植物です。ローズマリーやハッカに似た爽やかな芳香が特徴で、スパイスとしても利用されます。
「豆のハーブ」と呼ばれ、料理に使用されることもありますし、古くは胃腸の調子を整え、食欲不振を改善する薬草としても重宝されていました。現在では、ハーブティーとしても高い人気を集めています。
セイボリーには二つの代表的な種類がある
セイボリーには代表的な二つの種類があります。一年草のサマーセイボリーと多年草のウィンターセイボリーです。
ハーブとしてはサマーセイボリーのほうが香りが豊かで柔らかいため重宝されていますが、ウィンターセイボリーは通年収穫できるというメリットがあります。
ここでは、サマーセイボリーとウィンターセイボリーのそれぞれの特徴について説明します。
・サマーセイボリー
サマーセイボリーは香味が柔らかいため、料理用スパイスとして適しています。
単に「セイボリー」と表記されているものは、一般的にサマーセイボリーを指すことが多いようです。
精油(エッセンシャルオイル)として使われる際も、サマーセイボリーの方が好き嫌いなく使いやすいと言われています。
・ウィンターセイボリー
日本では、サマーセイボリーよりもウィンターセイボリーの方が多く流通しています。
サマーセイボリーが一年草であるのに対し、ウィンターセイボリーは多年草であるため通年収穫できるという利点があります。
ウィンターセイボリーは、サマーセイボリーよりも濃厚で刺激の強い香りが特徴です。
鼻の奥がツンとするような、消毒液に近い香りです。この独特の香気のため、一般的にアロマテラピーで使用されることはあまりありません。
サマーセイボリーの花言葉
サマーセイボリーの属名のSaturejaは、ギリシャ神話に登場するサテュロスが由来であると言われています。
山羊のような角と足を持つ半人半獣のサテュロスが妖精のニンフを追い回すきっかけになったのが、セイボリーの香りであると言い伝えられています。
サマーセイボリーには「興味」という花言葉がつけられています。
[2]サマーセイボリーの香りの特徴
ハーブとしても使われるサマーセイボリーの香りの特徴を説明します。
ペッパーハーブとも呼ばれるスパイシーな香り
サマーセイボリーは、ローズマリーに似たスパイシーな芳香が特徴です。
その香りとピリリとした辛味から、豆の美味しさを引き出すハーブとして「豆のハーブ」と呼ばれていました。
また、豆料理だけでなく、肉料理や魚料理、スープなど幅広い料理に使われ、ビネガーやオイルにつけて調味料としても用いられていたようです。
胡椒が高価であった大航海時代以前は、胡椒の代用品としても利用されていました。
そのことから、サマーセイボリーは現在でもドイツで「ペッパーハーブ」という名前で呼ばれています。
[3]サマーセイボリー精油(エッセンシャルオイル)の効果・効能
サマーセイボリー精油(エッセンシャルオイル)の効果・効能について紹介します。
気分を明るく切り替える
サマーセイボリーの香りには、精神面の強壮作用があり、気分を明るくリフレッシュさせてくれます。
神経疲労の回復にも役立ち、ストレスによる疲れを改善してくれます。
古くは、サマーセイボリーを持ち歩くことで気持ちを強く持つことができるというおまじないもあったようです。
[4]サマーセイボリーのハーブティーの効果・効能
サマーセイボリーは、ハーブティーとしても香りを楽しむことができます。サマーセイボリーのハーブティーの味の特徴や、効果・効能について紹介します。
サマーセイボリーハーブティーの味の特長
サマーセイボリーは「ペッパーハーブ」と呼ばれることもあり、スパイシーな辛味がありますが、後味はすっきりと爽やかです。
胃腸の働きを助ける
サマーセイボリーには、胃腸の調子を整える効果があります。
暴飲暴食で胃が荒れたり、消化不良を起こしているときなどにサマーセイボリーティーを飲むと、症状の改善を期待できます。
また、腹部の膨張感を抑えたり、食欲を増進させる効果も期待できます。
貧血を改善する
サマーセイボリーは鉄分を多く含んでいるため、貧血の改善にも効果的です。
鉄分だけでなく、マグネシウムやカルシウムなどのミネラルも含まれているため、サマーセイボリーティーは女性のミネラル補給源として有効です。
冷え性を改善する
サマーセイボリーの芳香成分であるカルバクロールやチモールには、血流を改善する作用があると言われています。
血行不良による冷え性の改善をはじめ、利尿作用も期待できるため、体内の余分な水分を排出してむくみを予防する効果もあります。
風邪の予防
カルバクロールとモチールは免疫力向上に役立ち、強力な殺菌作用を持つとも言われています。風邪の予防などにも有効で、呼吸器の不調緩和にも役立ちます。
[5]おすすめのサマーセイボリー精油(エッセンシャルオイル)とハーブティー
サマーセイボリーの精油とハーブティーを紹介します。
セイボリー 5g(5.4ml)/フロリハナ
力強いスパイシーな香りを楽しむことができる精油です。同じハーブ系の精油のローズマリーやタイム、セージとブレンドするのもおすすめです。
セボリー 50g/大津屋
ハーブティーを入れる場合は、茶葉をさじ一杯分ティーカップに入れ熱湯を注ぎ、3分から5分蒸らしてください。
胃もたれが気になる際には、ペパーミントやカルダモンをブレンドすることで相乗効果が得られます。
[6]サマーセイボリーで心身を整えよう
古くからスパイスとして活用されてきたサマーセイボリーは、体にも心にも良い効果をもたらしてくれます。冷え性や貧血に悩んでいたり、胃腸の不調を感じている人に特におすすめのハーブです。
毎日の生活にサマーセイボリーティーを取り入れて、体の調子を整えながらリフレッシュタイムを楽しみましょう。
☆アロマセラピスト菊池より一言☆
ピリッとしたスパイシーな風味のあるセイボリー。
フェノール類が含まれているため、抗菌、抗真菌、消毒作用などがあります。
風邪などが流行る季節に、予防としてハーブティーでうがいをするのがオススメです♪
消化器系のトラブルやダイエットにもオススメなハーブですが、妊娠中は使用しないようにしましょう。
※アロマオイル(精油/エッセンシャルオイル)を使う際の注意点
アロマオイルは医薬品ではないため、「治療」できるものではありません。ここに掲載されている内容は精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予めご了承ください。症状がひどい場合は医療機関を受診することをおすすめいたします。実際にアロマの香りに癒されるという方はたくさんいます。自分の体の状態や気分に合わせて上手に取り入れてくださいね。